ベネズエラのラム酒が世界一のラム酒の栄冠に輝く

ベネズエラはラテンアメリカで唯一、ラム酒の原産地呼称（DOC）「ベネズエラのラム酒 ”Ron de Venezuela”」を持つ国です。この原産地呼称は、高水準の要件を満たすベネズエラ産のラム酒に対して知的所有権庁（SAPI）によって与えらます。その要件とは、最低2年間白オークの酒樽で熟成されていること、アルコール度数40度以上であること、原料に他国産の糖蜜やアルコールを使用していないことです。「ベネズエラのラム酒」の原産地呼称は高品質と同義であり、他国産のラム酒との違いをつけるものです。

2014年、スペイン・マドリードの国際ラム会議が主催する第3回国際コンクールで、ベネズエラのラム酒・蒸留所が世界一のラム酒、世界一の蒸留所に認定され、世界に知れ渡りました。このコンクールは世界で最も重要なラム酒の大会で、高い信頼性と評価を誇ります。コンクールではスーパープレミアムという最も要件の厳しいカテゴリー（21年以上熟成したラム酒が対象）で、ベネズエラのカルパノ蒸留所が際立った成績を残しました。Ron Añejo Carúpano Legendarioが最高のダブル金賞、Ron Añejo Carúpano X.O. Antiguas Reservasが金賞、Ron Añejo Carúpano Solera Centenariaが銅賞を受賞し、最も受賞数の多い蒸留所となったのです。また、カルパノのラム酒（Ron Carúpano）はカテゴリーでナンバーワンとなっただけでなく、「コンクール最優秀」に認定されました。

翌2015年の第4回大会では、前年に続いて、カルパノのラム酒が熟成21年以上のカテゴリーで入賞。カルパノの誇るColección Ron Añejo Carúpano Legendarioにより「世界一のラム酒」の栄誉に浴しました。

2016年の第5回大会でもベネズエラのラム酒は賞に輝き続けています。Ron Ocumare Añejo、Ron Pampero Añejo、Ron Añejo Veroesが出品したカテゴリーで最高のダブル金賞を受賞しました。

「ベネズエラのラム酒」の原産地呼称を持つものとしては、サンタ・テレサ、カルパノ、ロブレス、オクマレ、カシーケ、ディプロマティコなどが有名で、それぞれが国際的な賞を受賞しています。
ベネズエラのラム酒に乾杯。