とにかくカラフルな、ベネズエラを代表する
お祭りといえば「コルプス・クリスティ」。
真っ赤な衣装に身を包んだ悪魔は踊りながら
善と悪のせめぎ合いを表現しています
ベネズエラの踊る悪魔(キリスト教の聖体祭)
2012年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
キリストの聖体祭は毎年聖木曜日から数えて9番目の木曜日に行われるキリスト教の重要な行事です。様々な儀式や祭りを通じて信仰を新たにし、善が悪に打ち勝つ力を再確認します。
聖体祭の日には、国内のそれぞれの地域で独自の悪魔の踊りが行われます。
悪魔の衣装をまとった男性が、悪魔の仮面とケープをまとい、マラカス等を鳴らし、踊りながら教会へ近づきます、教会の正面にひざまずき(神の偉大な力の前に悪魔が屈服する)、許しを乞うた後、司祭の祝福を受けます。彼らはすべての悪から解き放たれます。
日本の豆まきに似た行事と言えるかもしれません。
有名な悪魔の踊り
ジャレ(Yare)の悪魔の踊り。
ミランダ州サン・フランシスコ・デ・ジャレで行われる踊りが一番有名です。悪魔は真っ赤な衣装を身にまとい、魔よけの十字架を首からさげています。
ナイグアタの悪魔の踊り。
バルガス州では白いシャツとズボンを身にまとい、これらに、十字、線や丸など魔よけとなる模様を描きます。被り物は海の生物をかたどっていることが多いです。
チュアオの悪魔の踊り。
アラグア州のお祭り。ジャレの悪魔と違い、被り物の色は黒、角からトリコロール(国旗の黄、青、赤)のリボンをさげ、衣装もジャレの赤一色とは違ってあらゆる色が存在します。