大航海時代、冒険家たちは恩寵豊かなオリノコ川の先には黄金郷があると信じていました
ベネズエラを蛇行しながら横断する豊かな水量のオリノコ川。
全長2140kmを誇るオリノコ川は長い蛇に例えられ、その水量は世界で三番目です。流域には独特の生態系が見られます。その中でも、オリノコのカイマンと呼ばれる世界最大級のワニ、ピンク色のアマゾンカワイルカ、獰猛なピラニア、アナコンダ(世界一大きな蛇)などがそうです。オリノコ川に架かる二つの鉄塔に支えられた、総延長1678.5m、高さ119mのアンゴストゥーラ橋は建設された当時(1967年)には世界で9位、ラテンアメリカでは一番長い吊り橋でした。現在でもラテンアメリカ一長い吊り橋です。『海底二万里』や『八十日間世界一周』の作者、ジュール・ヴェルヌは、このオリノコ川を舞台とした冒険小説『El Soberbio Orinoco(すばらしきオリノコ川)』を残しています。