文化と芸術
Culture & Arts

ベネズエラには幅広い芸術・文化の歴史があります。様々な文化表現を通じて、ベネズエラ人は他国の人々や文化と出会い、交流し、友情と連帯を育むのです。人間は自らを表現したいと望むものですが、その表現としての芸術の創作こそが人間を人間たらしめているものであり、それを皆で共有することで世界中の人々がお互いに歩み寄ることができるのです。

我が国の芸術・文化の歩みを振り返るには少し歴史を知る必要があります。先住民族の土着の歌や踊り、先スペイン期の口承伝統や岩絵などが、1498年のヨーロッパ人のベネズエラ到着以降にもたらされた音楽、弦楽器、文学、絵画と混ざり合い、さらに植民地時代に奴隷として連れてこられたアフリカ人の伝統、美術、リズム、歌などの影響も受けて発達しました。ベネズエラの文化は、多様な要素が混ざりあったいわば折衷主義的芸術・文化であるといえるでしょう。

この傾向はベネズエラの食文化にもよく表れています。一品一品に、我が国で暮らしてきたあらゆる人種・民族の文化が凝縮されているのです。

ベネズエラには古典美術の美術館から子どものためだけの美術館まで、無数の美術館があります。同様に、クラシック音楽向けからポピュラー音楽向けまで種々のコンサートホール、映画館、劇場など非常に多くの文化施設があります。また、作家、詩人、劇作家、音楽家、作曲家、画家、彫刻家、映画監督から俳優まで国内外で有名な芸術家を多く輩出しています。また、ベネズエラ料理のシェフが世界各地で活躍しています。

数ある分野の中でベネズエラの音楽を例にとってみても、コーヒールンバアンシエダーカバージョ・ビエホ恋のマカレナナタリアなど、世界各地で愛される作品があります。さらに、ベネズエラの音楽の奇跡として知られる「エル・システマ」も特筆に値する活動です。これは、児童・青少年オーケストラ通じて人と社会を育む音楽教育システムで、芸術的にも、社会全体にも大きな成果をもたらしました。
こうして我が国の文化的表現は世界中に広がっており、ベネズエラの芸術的価値観や慣習の浸透につながっています。

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