El Sistemaエル・システマ

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誰もが平等に音楽教育を受けることができる“音楽の社会活動”エル・システマ。
ベネズエラで起こったこの社会変革に、日本の著名な音楽家たちも賛同しています

ベネズエラの音楽の奇跡として知られるエル・システマは、何十万人ものベネズエラの子供や若者たちにとって、音楽教育を無償で受けられる革新的な育成の場です。エル・システマは、1975年、ホセ・アンントニオ・アブレウ博士によって創設され、当時は彼の家で学生たちに教えるという少人数のグループ活動でした。


現在では、シモン・ボリバル音楽財団に属し、60万人の子供たちが参加する大プロジェクトで、そこからシモン・ボリバル、テレサ・カレーニョ、カラカス、フランシスコ・デ・ミランダなど名だたる多くのユース・オーケストラや子ども合唱団が輩出されました。この他にもクラシック、ポップ、民族音楽、ジャズ等の数多くの音楽ジャンルの楽団が生まれています。

エル・システマのオーケストラ、合唱団等の子どもたちは、仲間という大きな「家族」に属することで自分の存在を再認識し、そこで将来プロの音楽家になるという夢を実現したり、それぞれの住む地域社会で社会的な階段を登っていくのです。彼らはベネズエラそして世界中の若者たちに、規律を守ること、専心すること、約束を果たすということを通して目標は達成できるのだという素晴らしい見本を示しています。



エル・システマからは、グスタボ・ドゥダメルやクリスティアン・バスケス、ディエゴ・マテウス、ディートリヒ・パレデスなどの世界的に有名な指揮者や、フランシスコ・“パチョ”・フローレスやエディクソン・ルイスなど素晴らしいソリストたちが輩出されています。今やエル・システマの理念は世界中に広まり、日本を含め世界50カ国以上で、その国のニーズに合わせて同様の活動(ヌークレオと呼ばれる音楽教室)が立ち上がりました。

日本では東日本大震災後、福島県相馬市で最初のエル・システマの拠点がつくられました。被災地域を失意と悲しみから救うためにつくられたこの拠点が、今や地域の子どもや若者たちにとっての希望や夢となり、現在では150人以上が参加するオーケストラ・合唱団となっています。
その後、岩手県大槌町でも新しいエル・システマの音楽教室が始まり、こちらもどんどん大きく育っています。

エル・システマは、社会のあらゆるセクターを包含する重要な社会プロジェクトで、特に社会的弱者となるセクターの人たちに音楽を通じて喜びと楽しみを与えています。根気、規律、仲間意識、連帯感、約束がこの素晴らしい社会音楽運動の根幹をなす土台となっています。

エル・システマジャパン公式ウェブサイト:
http://www.elsistemajapan.org/

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