ベネズエラ産カカオに関するオンライン会議(第1セッション)を開催しました
ベネズエラ産カカオに関するオンライン会議を開催しました
【2020年10月20日、東京】駐日ベネズエラ大使館と日本ベネズエラカカオ友の会が20日、オンライン会議を開催し、両国のカカオ関連企業及びベネズエラ政府が参加しました。会議では、ベネズエラにおける持続可能なカカオ生産、ベネズエラ産カカオ豆の品質、日本ベネズエラ両国のカカオ業界の活性化に向けた官民協力の可能性について意見が交わされました。日本はベネズエラ産カカオの世界一の輸入国であり、今後も拡大が見込まれるマーケットです。
日本ベネズエラカカオ友の会(Grupo de Amigos del Cacao Venezolano en Japón)は、ベネズエラカカオに関連する起業家、企業、愛好家らによる新たなプラットフォームで、日本におけるベネズエラカカオの流通拡大を狙いとするとともに、その栄養価や傑出した風味の認知拡大を目指します。
ベネズエラ側からは外国投資銀行(Bancoex)、社会主義カカオ企業、カカオの輸出やチョコレート製造に携わる民間企業約10社がオンライン会議に参加しました。
会議では、日本の大手食品会社である明治株式会社がその知見について発表しました。明治は15年間にわたり、ベネズエラのバリナス州及びスル・デル・ラゴ地域において小規模カカオ生産者を統合的にサポートするプログラムを実施しています。
明治のサポートプログラムでは、カカオの収穫から発酵、乾燥、成熟、保管にいたる各処理段階の技術向上、そして日本の消費者の味覚に合う商品の開発までをカバーしています。同時に、カカオ生産者の生活の質の向上も図られています。
当該プログラムの成果として、明治は今年9月にベネズエラ産カカオの特徴的な風味を生かした新たな板チョコレートを日本で発売しました。リニューアル前のラインナップを含めると、このシリーズは日本人の二人に一人が食べたことがある計算となり、多くの人々がその特長を知るところとなっています。
今回のオンライン会議は、計画されている一連の会議の第1回目となります。一連の会議では、日本における食品展示会(Foodex等)やチョコレート関連行事へのベネズエラ産カカオ/チョコレートの出展、並びに新たな商品開発や両国間・官民間の将来的な生産協定の検討などといった具体的な協力の実現が目指されます。
ベネズエラのカカオ関連企業は、明治の発表によりベネズエラにおける同社の取り組みを知り貴重な情報を得ることができました。外国投資銀行(Bancoex)のヘクトル・シルバ頭取は、会議主催者である駐日ベネズエラ大使館に謝意を表するとともに、次回のオンライン会議への関係者の参加を呼びかけました。次回会議では、日本のカカオ関連企業に対し、ベネズエラの企業がその取り組みを紹介する予定です。
カカオは、歴史的にベネズエラと日本とを結びつけてきた産品です。そのことから、一連のオンライン会議の目的は、両国民がその結びつきを再確認し享受することだと言えます。
外部リンク(ベネズエラ外務省での本件報道発表)
http://mppre.gob.ve/2020/10/21/venezuela-sector-privado-japon-intercambian-experiencias-cacao/
駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館 担当:Karen Romero(公使参事官)
電話:03-3409-1501~03 Fax:03-3409-1505 |