外国プレスが報じないベネズエラのもう一つの真実
はじめに
物不足、高インフレ、深刻な経済低迷、悪化する治安など対外的にベネズエラに対する印象は決して良いとは言えない。外国メディアの報道を見る限りベネズエラの状況は極めて危機的で現政権が崩壊寸前のような印象を与える。確かにあらゆる指標がベネズエラの状況が悪い方向に進んでいることを証明しており、私自身これらの報道を真っ向からは否定しない。ただ、多くの外国メディアが報じるほどベネズエラの現状が危機的なものであるかどうかについては疑問を感じている。
執筆者はベネズエラに駐在して 5 年近くが経過する。これまで主に調査に従事してきた。この調査活動を通して感じているベネズエラの現状と実態、そして今後の展望について紹介したい。
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出典:ラテンアメリカ時報 2017年春号 No.1418(2017年4月25日 ラテンアメリカ協会発行)
文 :松浦健太郎 日本貿易振興機構(ジェトロ)カラカス事務所長