ベネズエラのホワイトチョコレートが世界一に
エル・レイ社とアルカイ社がインターナショナルチョコレートアワード2016で計14個のメダルを獲得
5年連続でベネズエラのホワイトチョコレートが世界一に輝きました。
2016年10月6日~12日にロンドンで開催された、世界で最も重要な高級チョコレートのコンクールである、インターナショナルチョコレートアワードでの受賞です。
ベネズエラのメーカーChocolates El Rey(エル・レイ社)は、「カレネロ・スペリオール種ICOA(イコア)ホワイトチョコレート」で金賞を受賞。最高品質の原料の使用、ベネズエラのカカオ生産者との連携、品質と完成度への飽くなき探求により、これまで受けてきた栄誉にまた一つ、賞が加わりました。
受賞したエル・レイ社によると、チョコレートの名「イコア」はスリア州の先住民族が信仰する女神から取ったもの。その美と純潔、そして女神が純白の魂を持っていたという信仰にちなんでいます。
さらに、エル・レイ社は「チョコレート製造者」、「原産国」(ベネズエラ産カカオ豆を使用しているため)、「直接取引」(カカオ豆の品質向上及びカカオ農家の生活の向上のために小規模生産者と直接契約する取組みにより)の各特別部門でもそれぞれ金賞を受賞しました。
コンクールには4回の地域予選を勝ち抜いて決勝に進んだ100以上のファイナリストが出場。チョコレート製造の専門家、著名なパティシエ、イタリア・英国・カナダ・米国のフードジャーナリストといた審査員が、世界の600以上の高級チョコレートを審査しました。
なお、エル・レイ社は、今年6月にニューヨークで行われた南北アメリカ地域予選(準決勝)で5つもの賞を獲得しています。
- ホワイトチョコレート「ICOA(イコア)」(金賞)
- ミルクチョコレート「CAOBA(カオバ)」41%(銅賞)
- グランクリュ サン・ホアキン レセルバ・プリバダ ダークチョコレート70%(ナショナル・アワード金賞、銅賞)
- ミルクチョコレート56% 85周年(銅賞)
一方、ベネズエラのArcay Chocolate Venezolano(アルカイ社)は、決勝でガナッシュ・パレ・トリュフ部門とスプレッド部門で合計5つの賞を受賞しました。
- グアサレ グランクリュ(銀賞)
- オクマレ(銀賞)
- スプレッド・パシオン(銀賞)
- グエレ(銅賞)
- ソサヤ(銅賞)
さらに、ベネズエラの製造者のみならず、各部門で賞を獲得したチョコレートの多くがベネズエラ産のカカオ豆(チュアオ、ポルセラナ、オクマレ、クリオロ、プエルト・カベージョ)を原料としていることも特筆できるでしょう。ベネズエラ産カカオ豆を使用した他国の受賞作は次のとおりです。
<金賞>
- チョコレート製造者賞:アラ・ショコラ社(フランス)–ラ・サバナ70% (ベネズエラ産カカオ)
- 直接流通賞:アラ・ショコラ社(フランス)–ラ・サバナ70% (ベネズエラ産カカオ)
<銀賞>
- ボナ・ショコラティエ社(フランス)– アシエンダ・エル・ロサリオ (ベネズエラ産カカオ)
- ボナ・ショコラティエ社(フランス) – プエルト・カベージョ (ベネズエラ産カカオ)
- ソーマ・チョコレートメーカー社(カナダ) – CSBチャマ70% (ベネズエラ産カカオ)
- ソーマ・チョコレートメーカー社(カナダ) – ポルセラーナ70% (ベネズエラ産カカオ)
- アラ・ショコラ社(フランス) – ポルセラーナ70% (ベネズエラ産カカオ)
- ソーマ・チョコレートメーカー社(カナダ) – オールドスクール・ミルク・チュアオ (ベ・ネズエラ産カカオ)
- アラ・ショコラ社(フランス) – ポルセラーナ・ガナッシュ (ベネズエラ産カカオ/クリオロ種ポルセラーナ)
<銅賞>
- アマノチョコレート社 (米国)–オクマーレ・ビレッジ (ベネズエラ産カカオ)
- アラ・ショコラ社(フランス)– グアサレ・クリオロ72% – 72 時間発酵 (ベネズエラ産カカオ)
- チョコレートツリー社(英国) –ポルセラーナ85% (ベネズエラ産カカオ)
ベネズエラのチョコレートは世界レベルで先頭を走り続けています。このような栄誉ある賞の受賞が示すのは、ベネズエラのカカオ豆が味・舌触り・香りが融合した極上の原材料であると世界が認知していることです。この上質さは、産地や品種の特性を引き出す丹念な加工工程、さらに技術、献身、品質への飽くなき探求がもたらしているのです。
ベネズエラのカカオ・チョコレートについてはこちらもご覧ください。