ベネズエラ危機、何が真実か?
新藤通弘氏(ラテンアメリカ研究者・教授)の分析を掲載します。
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ベネズエラ危機、何が真実か?
はじめに
新型コロナ感染がラテンアメリカ各地でも確認され始めた本年3月8日、ハーバービジネス(扶桑社)は、このように報道した。
「医薬品もマスクもなく、医療も崩壊しているベネズエラ。新型コロナウイルスが感染拡大すれば国家危機は必至。2015年頃から保健衛生システムが機能しなくなっているベネズエラでは国民の間で悲劇をもたらすことは確実だ。入院すると8割が院内感染で別の病気を併発。7割の病院が水不足で週に1~2回給水を要する状態。国連が2月17日付けで発表したレポートによると、この4年間で医薬品を生産していた多国籍企業の半数がベネズエラから撤退し、医師や医療技師の25%が公立病院から私立病院に籍を移すか、あるいは外国に出て行ったそうだ」。
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