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ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡の写真

2017/09/08

ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡

「ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡」
米国が、ベネズエラへの直接軍事介入を示唆する威嚇や一方的な経済制裁を科したことに対し、ベネズエラから米国民及び政府へ宛てた公開書...

ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡

「ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡」

米国が、ベネズエラへの直接軍事介入を示唆する威嚇や一方的な経済制裁を科したことに対し、ベネズエラから米国民及び政府へ宛てた公開書簡が送られ、ニューヨーク・タイムス紙に掲載されました。

ベネズエラ国民から米国民と米国政府への公開書簡

我々ベネズエラ国民は米国の人々に呼びかけたい。周知の通り、トランプ大統領は2017年8月11日にベネズエラ・ボリバル共和国を直接軍事介入すると威嚇した。この危険な脅しは、すべての国と米国民に拒絶された。にもかかわらず、2週間後に、トランプ大統領は、厳しい、不公正な制裁をわが国に科し、公然とベネズエラを経済的に孤立させるつもりであると認めた。これは、1973年にチリの民主的政府を転覆させ、冷酷な独裁者アウグスト・ピノチエットの権力奪取に道を開くため行われた同じ策略-米国政府はこれを認めている‐である。

これらの威嚇や一方的決定は、わが国の経済と食糧、医療、生産のための資源調達手段に悪影響を及ぼし、わが国の市民の日々の生活を著しく害することになる。ニコラス・マドゥロ大統領が2013年に民主的に選挙で選ばれたにもかかわらず、トランプ大統領は、マドゥロ大統領を力ずくで退陣させて、わが国に政治危機をもたらそうとしている。

さらには、これらの振る舞いはガソリン価格引き上げの可能性に直面する米国の一般市民にも影響を及ぼしている。加えて、退職年金基金がベネズエラ国債の取引禁止によって影響を受けており、多数の労働者は苦労して貯めたお金を失う危険にさらされている。

この言動は、「アメリカを再び偉大にする」とのドナルド・トランプの選挙スローガンと矛盾する。それどころか、トランプ大統領の言動は米国の内外で新たな問題を生み出し、ベネズエラ市民と何百万もの米国市民双方の生活をさらに困難にしている。一方同時に、米国政府に対する、地球規模での拒絶と怒りが生まれている。間接的ながら、拒絶と怒りは、米国政府の戦争挑発的な振る舞いと無関係な米国の民衆にも向けられている。

イラクがそうであったように、我々は不当で根拠のない軍事介入の瀬戸際に立たされているのかもしれない。石油が最重視されているからだ。だが、米国の若者がもう1つの武力紛争に追いやられるのはまったく正当化できないし、ベネズエラのような友好的で平和を好む国との対決を引き起こすことになればなおさらである。

ベネズエラは米国の敵でもないし、米国の安全を脅かしてもいない。我々は米国の歴史、文化、科学的功績を称えている。それ故に、この不合理な攻撃政策の停止は絶対必要であり、それに代わって、政治的な理解が促進されるべきである。こうして、両国の長い友好関係が花開くことになる。

ニコラス・マドゥロ大統領は、コミュニケーションを促し、国際法と相互尊重に基づいて解決策を生み出そうと、幾度もドナルド・トランプ大統領に接触を試みた。遺憾ながら、これまでのところ、米国政府は、ベネズエラ政府が提起した対話のイニシアティブをことごとく無視し、度外視してきた。

米国民は平和を愛する人々である。我々は、あなた方が米国政府の主戦論的な意図を抑止するよう主導すべきだと考えている。我々があなた方に働きかけているのはこのためである。友愛と誠実さを持って、すべての米国の人たちに友好を強く求め、地域の協力と平和に向け、我々国民の自由の擁護、子供たちの福祉を守るため、一致協力しよう。対話と理解の時である。このチャンスを逃すまい。ジョン・レノンの言葉を借りる。「平和を我等に」。

後援:人民権力外務省

[email protected]

 

 

 

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